内股日記

遠い北国での生活つれづれ

2017-01-01から1年間の記事一覧

甘い蜜の部屋 モイラの匂いはhauschkaのにおい

森茉莉が還暦を過ぎてから書き始めたという、多分に自己を投影していると思われる、恐ろしく魅力的な美少女の話。 三部に分かれて居て、分厚い長編だが、繰り返しの描写が多い。例えば、主人公モイラの体から発する、嗅ぐ者を狂わせる、植物性の香りについて…

火サス 受験地獄(1982)

ひいごろみ似の東大受験生が試験日当日に寝坊してしまい、「爆弾を仕掛けた」とTELすることで開始を遅らせ、それをネタに合格後、落ちた受験生にゆすられるというお話。 まず火サスって35年前からあったんだな、と。子どもの頃、放課後テレビをつけたらやっ…

赤線地帯と東電OL

赤線地帯 という50年代の映画を鑑賞。若尾文子の顔、好きだなあ。 舞台は、戦後赤線の或る売春宿。こういうのを所謂、群像劇というのだろうか。そこで働く売春婦たちは、それぞれの事情を抱えている。淡々と描かれているが、内容としては重く、鑑賞後、多少…

ケバブ写真館での最悪の撮影 完結編

間抜け面はいつになく忙しそうであったので、暇そうな婆さんに声をかけた。これ、完成した写真でなくデジカメそのままのが入っててんけど!しかもパソコン使えとるやないか!と。 するとそのババア、悪びれもせず、ああ、さっき直ってん。とぬかした。わたし…

ケバブ写真館での最悪の撮影 1

わたしはトルコを旅行したことが無い。乗り継ぎでイスタンブール空港を何度か利用したぐらいである。今回かくのは、わたしの暮らす某国某都市に生きるトルコ人についての印象について、である。普段トルコ人とは、タバコ屋で一言二言かわすぐらいで、交流は…

トーマの心臓

わたしは基本的に、クラシックピアノはドイツのものよりフランスのを好んで聴く。ドビュッシーとかサティとか。 ベートーベンは如何にもドイツ!という感じがして、あまり好きじゃない。シューベルトの繊細な感じの方がいい。 今日、シューベルトの即興曲3番…

流動体について

わたしなりの解釈の簡単な要約 無限にあるパラレルワールドの中で、色んな可能性があるけど、怖がることはない、ぼくは最善の選択をしているから!そうすることしかできないから! 相変わらず歌詞も深いしメロディもステキ。 でも、90年代のオザケンの王子様…

過ぎし日よ わたしの

減ってきたな、とか付きが悪くなってきた、とかを気にしてマスカラを買うのが面倒なので、わたしは2カ月ごとに買い換えると決めている。 ドイツでは買う場所も同じで、毎度の如く、2つの香水のかほりを嗅いでから帰る。 ひとつは、 CHANELのchance、緑のや…