内股日記

遠い北国での生活つれづれ

松田聖子的生き方

神田沙也加が自ら命を絶った。 フェミニズム界隈の人たちだけに留まらず、幅広い世代の一般の女性たちが、生き方としての松田聖子に憧れ、ロールモデルとしてきた(完全に真似することは難しいとしても)と思う。 勿論、家族の内情は我々一般人には窺い知れな…

明菜様

今更ながら中森明菜にハマる。 16歳デビュー当時の明菜ちゃん、なんだか吾妻ひでおの描く美少女を彷彿とさせるプクプク感。 それが5年後21歳には、低音で難破船を歌いこなす眩しいほどの美女に! 16歳から21歳というと一般的に少女から大人へ大変身を遂げる…

恋する女は夢見たがりの

ベルが鳴る あなたの部屋で 8つまで数えて切った 薬師丸ひろ子 7回目のベルで受話器をとったきみ 宇多田ヒカル 恋する女の子というものは、好きな人に電話をかけるとき、とりあえず8回まで鳴らしてみるものなのでしょうか。高鳴る鼓動、不安、ときめき。 そ…

テルレスとトーマ

Kindle Unlimitedで見つけ、何気なく読み始めたムージル『寄宿生テルレスの混乱』。 寄宿舎の同性愛モノか、とワクワクしながら(萩尾望都の洗礼を受けて以来、大好物なのです)読んだものの、期待を遥かに裏切って暗くて重い作品だった。 読み進めながら、こ…

ボヘミアンラプソディ(2018)米

鑑賞者参加型(手拍子、歌ok)の公演もあるとのことで、これはやはり、映画館で観るべき作品だと思う(我々は通常版を観賞)。 2h15minという長編であったが、長さを全く感じさせないほど展開が速く(音楽のシーンも見どころであるし、クイーン結成から再結成後の…

1999年の夏休み 感想

『トーマの心臓』を期待して観た所為か、少しがっかり。金子監督が触発されて撮った別の作品と考えた方がよいだろう。 『トーマの心臓』にあるような、文学的、哲学的、また心理学的な深みは感じられなかった。『トーマ•••』の構図を使って撮った、監督のメ…

別れの曲と近親相姦

映画 さびしんぼう(1985) をまさに十余年ぶりに観ました。大号泣! 私はいつから打算的な恋愛しか出来なくなってしまったのだろう、と汚い大人になってしまった自分を悲しく思いました。いつかまた私に、純粋に人を恋ることの出来る日はくるのだろうか。 シ…

紳士は金髪がお好き

マリリンモンロー主演の映画を初めて真面目に観た! この人の魅力は、美しい顔、豊満な肉体、そして声だ。この美貌、それでいて少女の様な舌ったらずな喋り方をしたモンロー。このギャップが、数多の男たちを虜にしたのだろう。女(に限らないが)を構成する要…

甘い蜜の部屋 モイラの匂いはhauschkaのにおい

森茉莉が還暦を過ぎてから書き始めたという、多分に自己を投影していると思われる、恐ろしく魅力的な美少女の話。 三部に分かれて居て、分厚い長編だが、繰り返しの描写が多い。例えば、主人公モイラの体から発する、嗅ぐ者を狂わせる、植物性の香りについて…

火サス 受験地獄(1982)

ひいごろみ似の東大受験生が試験日当日に寝坊してしまい、「爆弾を仕掛けた」とTELすることで開始を遅らせ、それをネタに合格後、落ちた受験生にゆすられるというお話。 まず火サスって35年前からあったんだな、と。子どもの頃、放課後テレビをつけたらやっ…

赤線地帯と東電OL

赤線地帯 という50年代の映画を鑑賞。若尾文子の顔、好きだなあ。 舞台は、戦後赤線の或る売春宿。こういうのを所謂、群像劇というのだろうか。そこで働く売春婦たちは、それぞれの事情を抱えている。淡々と描かれているが、内容としては重く、鑑賞後、多少…

ケバブ写真館での最悪の撮影 完結編

間抜け面はいつになく忙しそうであったので、暇そうな婆さんに声をかけた。これ、完成した写真でなくデジカメそのままのが入っててんけど!しかもパソコン使えとるやないか!と。 するとそのババア、悪びれもせず、ああ、さっき直ってん。とぬかした。わたし…

ケバブ写真館での最悪の撮影 1

わたしはトルコを旅行したことが無い。乗り継ぎでイスタンブール空港を何度か利用したぐらいである。今回かくのは、わたしの暮らす某国某都市に生きるトルコ人についての印象について、である。普段トルコ人とは、タバコ屋で一言二言かわすぐらいで、交流は…

トーマの心臓

わたしは基本的に、クラシックピアノはドイツのものよりフランスのを好んで聴く。ドビュッシーとかサティとか。 ベートーベンは如何にもドイツ!という感じがして、あまり好きじゃない。シューベルトの繊細な感じの方がいい。 今日、シューベルトの即興曲3番…

流動体について

わたしなりの解釈の簡単な要約 無限にあるパラレルワールドの中で、色んな可能性があるけど、怖がることはない、ぼくは最善の選択をしているから!そうすることしかできないから! 相変わらず歌詞も深いしメロディもステキ。 でも、90年代のオザケンの王子様…

過ぎし日よ わたしの

減ってきたな、とか付きが悪くなってきた、とかを気にしてマスカラを買うのが面倒なので、わたしは2カ月ごとに買い換えると決めている。 ドイツでは買う場所も同じで、毎度の如く、2つの香水のかほりを嗅いでから帰る。 ひとつは、 CHANELのchance、緑のや…